「円形脱毛症って、本当に治るの?」
これを検索しているとき、私が知りたかったのはお医者さんの解説じゃなくて、実際に治った人の話でした。どのくらいで戻ったのか、何をしたのか、途中どんな気持ちだったのか。先が見える話が欲しかったんです。
この記事を書いている私(さんママ)は、40代・九州で男の子3人を育てているシングルマザーです。
そして実は――私は中学生のころから、ストレスがたまると円形脱毛ができる体質でした。何度も繰り返してきたので、正直、慣れていたんです。
でも40代で出た今回だけは、まったく違いました。1か所では止まらず、別のところにもできて、しかも全体的に抜けた。慣れていたはずの私が、初めて本気で怖くなりました。
その状態から、約1年かけて戻りました。
この記事は、その1年の全記録です。うまくいったことも、しんどかったことも、正直に書きます。渦中にいる人が「先はこうなるのか」と思えるように書いたつもりです。
円形脱毛症は自己免疫が関わる病気と言われていて、症状の重さも経過も人によって大きく違います。自然に戻る人もいれば、治療が必要な人もいます。
この記事は私個人の体験談であり、治療法をすすめるものでも、効果を保証するものでもありません。診断・治療ができるのは医師だけです。気になる脱毛があるなら、まず皮膚科を受診してください。この記事で私が一番伝えたいのも、実はそこです。
- 中学生のころから、ストレスがたまるとできる体質でした
- でも今回は違った|他にもできて、全体的に抜けた
- 前兆はあった?私の場合は「なかなか引かない蕁麻疹」でした
- 原因は?私の場合ははっきりしていました
- 気づいてすぐ皮膚科へ行った|これが一番よかった判断
- 病院でやった治療|紫外線治療+塗り薬+飲み薬
- 自分でやったセルフケア|4つを並行しました
- 「治ってきた」と最初に思えたサイン=白い産毛
- 克服までの1年|私のタイムライン
- 隠し方は帽子が中心|つらかった場面も正直に
- 私は隠さず、普通に話していました
- 1年かけて分かった、やってよかったこと/やらなくてよかったこと
- 再発は怖い?今も続けていること
- よくある質問(Q&A)
- まとめ|今つらい人へ
中学生のころから、ストレスがたまるとできる体質でした

まず前提として、私にとって円形脱毛は「初めての出来事」ではありませんでした。
最初は中学生のとき
いちばん最初にできたのは、中学生のころです。以来、ストレスが強くかかる時期になると、決まって頭のどこかに円形脱毛ができる――そういう体質でした。
いつも同じパターンでした。気づいたら地肌がぽっかり出ていて、そして気づいたら、いつの間にか治っている。だから私にとっては、風邪をひくのと近い感覚だったんです。
だから「またか」で済んでいた
ぽっかりを見つけても、「あー、またか」。それだけでした。
もちろん嬉しくはないですが、「今ストレスかかってるってことね」と自分の状態を測るバロメーターみたいに思っていたところもあります。私にとって円形脱毛は、そのくらい日常の一部でした。
だからこそ――「いつもと違う」に気づけるのは、繰り返してきた自分だけなんですよね。これが後で大事になります。
でも今回は違った|他にもできて、全体的に抜けた

40代で出た今回は、今までの30年とは明らかに違いました。
①1か所で止まらなかった
最初に見つけたのは頭頂部でした。自分で鏡を見ていて、分け目のあたりの地肌が「見えすぎてない?」と思って合わせ鏡で確認したら、つるっとした地肌が出ていました。
ここまではいつも通り。「またか」です。
でも今回は、そこで止まりませんでした。広がって、そして別の場所にもできたんです。いわゆる多発型と呼ばれる状態です。今までは1か所できて勝手に治る、の繰り返しだったのに。
②そして、全体的に抜けた
決定的だったのはここです。円形のぽっかりだけでなく、頭全体の髪が薄くなっていきました。
分け目が広がる。地肌が透ける。ぽっかりを隠そうにも、隠すための髪自体が減っていく。この感覚は、今までの円形脱毛にはまったくなかったものでした。
| 今までの私(中学〜) | 今回(40代) | |
|---|---|---|
| できる場所 | だいたい1か所 | 複数箇所(多発) |
| 進行 | できて、そのうち治る | 止まらずに広がった |
| 全体の髪 | ぽっかり以外は普通 | 全体的に薄くなった |
| 気持ち | 「またか」 | 正直、つらかった |
慣れていた私が、初めて怖くなった
正直に書きます。今回はつらかったです。
30年近く付き合ってきて、一度も本気で落ち込んだことはなかったのに。今回は毎日鏡を見て、範囲が変わっていないか確認して、そのたびに気持ちが沈みました。
「今までは勝手に治ったのに、今回は治らないかもしれない」――慣れているからこそ、”いつもと違う”がはっきり分かってしまう。それが怖かったです。
もしあなたが私と同じように何度も経験してきた人で、今回は今までと様子が違うと感じているなら――その勘は、たぶん当たっています。
何度も経験しているあなたの「いつもと違う」は、いちばん信用していい情報です。慣れているからと様子を見ないで、受診してください。
産後の抜け毛とも、まったく別物でした
ちなみに私は3人産んでいるので、産後の抜け毛も3回経験しています。それとも、はっきり違いました。
| 産後の抜け毛 | 円形脱毛症 | |
|---|---|---|
| 抜け方 | 全体がまんべんなく薄くなる | 一部だけ、境界がはっきり |
| 触った感触 | 髪はあるけど密度が減る感じ | つるっとして、毛がない |
| 終わり | だいたい1年で自然に戻る | いつ止まるか分からない |
今回の私は、この「円形のぽっかり」と「全体的な薄さ」が同時に来た状態でした。だからよけいにしんどかったんだと思います。
前兆はあった?私の場合は「なかなか引かない蕁麻疹」でした

「前兆ってあるんですか?」とよく聞かれます。私の場合、後から振り返って思い当たるサインがありました。
ずっと蕁麻疹が出ていた
円形脱毛が出る前、私はなかなか引かない蕁麻疹に悩まされていました。出ては引き、また出る。飲み薬でおさえても、しばらくするとまた出てくる。
当時は「疲れてるのかな」くらいにしか思っていませんでした。でも今思えば、あれは体が「もう無理です」と言っていたサインだったんだと思います。
体は、髪より先に別のところで訴えていた
私は髪に出る前に、皮膚に出ていたわけです。人によっては、それが胃だったり、眠れないことだったり、めまいだったりするのかもしれません。
・原因のよく分からない不調が続いている
・薬を飲んでも治りきらない症状がある
・「疲れてるだけ」で片づけている状態が何ヶ月も続いている
それは、体からの前借りの請求書かもしれません。私は請求書を無視し続けて、髪で払うことになりました。
ただし念のため書いておくと、これは私の場合の話です。前兆がまったくない人もたくさんいますし、蕁麻疹があるから円形脱毛症になるという話でもありません。
産後は髪や体だけでなく、心も限界がきます。私は1人目の産後、理由もなく涙が出て、夫が大嫌いになりました。相談したくても行けなかった理由も含めて正直に書いています。→ 産後うつで夫が嫌いになった|3人産んで一番つらかったのは1人目
原因は?私の場合ははっきりしていました

円形脱毛症の原因は、自己免疫の異常が関わっていると言われていて、ストレスだけが原因と決まっているわけではありません。実際「ストレスなんてないのに」という人もたくさんいます。
そのうえで、私の場合は――思い当たることが、はっきりありました。
当時、私は限界だった
当時の私は、夫との関係で心をすり減らし続けている状態でした。いわゆる夫源病と言われるような状態です。眠れない、常に緊張している、自分の感情を押し殺す。それが日常になっていました。
男の子3人を育てながら、家の中で気を張り続ける。「休む」という選択肢が存在しない生活を、何年も続けていました。
そこに蕁麻疹が出て、そのあとに髪がきました。私にとっては、順番があまりにはっきりしていたんです。
中学のときから、ずっと同じパターンだった
しかも私の場合、これは初めてのことではありませんでした。
中学生のころから「ストレスが強くかかる → 円形脱毛ができる」というパターンを、何十年も繰り返してきています。だから今回も、心当たりを探す必要すらありませんでした。心当たりのほうが、ずっと前からそこにあったんです。
違ったのは、今回のストレスが今までとは比べものにならない量と長さだったこと。だから出方も、今までとは違ったんだと私は思っています。
「ストレスがない」人もいる、ということ
ただ、これは強調しておきたいのですが――「ストレスがないのに円形脱毛症になった」人を、責める話ではまったくありません。
ネットで「円形脱毛症=ストレス」と書かれすぎているせいで、「私はストレスなんてないのに、じゃあ何が悪いの?」と自分を責めてしまう人がいます。原因は一つではないし、分からないことのほうが多いそうです。
私はたまたま思い当たることがあった、というだけの話です。
気づいてすぐ皮膚科へ行った|これが一番よかった判断

1年を振り返って、私がやったことの中で一番よかったのは、間違いなくこれです。
「いつもと違う」と分かったから、すぐ行けた
おもしろいもので、何度も繰り返してきたことが、ここで役に立ちました。
今までなら「またか」で放っておいたところですが、今回は広がり方も、全体の薄さも、明らかにいつもと違う。だから「これは様子を見るやつじゃない」とすぐ判断できて、皮膚科を予約しました。
もし今回が人生で初めての円形脱毛だったら、私はたぶん「そのうち治るかな」と数ヶ月放置していたと思います。比べる基準がないので。そう考えると、繰り返してきた経験が結果的に自分を助けてくれた形です。
何科?→ 皮膚科です
迷う人が多いところなので書いておくと、円形脱毛症は皮膚科です。美容室でも、育毛サロンでもなく、皮膚科。
そして健康保険が使えます。私も保険診療でした。「高い治療費がかかるんじゃないか」と身構えていたのですが、実際はまったくそんなことはなかったです。お金が理由でためらう必要はありません。
私が1年かけて学んだことを一言でまとめるなら、「早めに気づいて、早くケアを始める」に尽きます。
髪は、抜けるのは一瞬ですが、生えるのには時間がかかります。迷っている数ヶ月がもったいないです。
病院でやった治療|紫外線治療+塗り薬+飲み薬

皮膚科で受けたのは、紫外線治療(光線療法)と、塗り薬・飲み薬でした。1つではなく、組み合わせです。
- 紫外線治療(光線療法):2週間に1回、病院で頭皮に光を当てる
- 塗り薬(ステロイドなど):家で毎日つける
- 飲み薬:処方されたぶんを内服
つまり「病院に行く日」だけが治療ではなくて、家にいる日も治療が続いていたということです。通い始めるまで、私はそれを分かっていませんでした。
私に処方されたものが、あなたに合うとは限りません。ステロイドの外用薬を自己判断で使うのは絶対にやめてください。薬の種類も強さも使う期間も、症状を診た医師が決めるものです。だからここに薬品名は書きません。
必要なのは「私が何を使ったか」ではなく、あなたの頭皮を医師に見てもらうことです。
実際どうだったか
- 通院ペース:2週間に1回。全部で半年ほど(10回ちょっと)通いました
- 照射そのもの:あっという間に終わります。痛みも熱さも、ほぼ何も感じません
- 1回にかかる時間:受付から会計まで30分以内でした(予約あり)。これが続けられた最大の理由です
- 費用:保険が効きます。円形脱毛症は「病気」なので保険診療です。通ってみていちばん「知らなかった」と思ったのがここでした。「高そう」でためらっていた時間が、いちばんもったいなかったです
- 大変だったこと:とにかく「通う」のがしんどい。子ども3人いて、2週に1回、平日に病院へ行く。これが一番のハードルでした
効果は?正直に書きます
ここは正直に書きます。紫外線治療”だけ”の効果は、私には分かりません。
というのも、私は同じ時期にセルフケアもいろいろ並行してやっていたからです。だから「これが効いた」と切り分けることができないんです。円形脱毛症は自然に戻ることもあるので、なおさら断定はできません。
それでも私が通い続けた理由は、「専門家に定期的に見てもらっている」という安心感が大きかったからです。ひとりで鏡とにらめっこして不安になるより、2週間に1回プロに見てもらえるほうが、精神的にずっとよかったです。
👉 通院の詳しい話:円形脱毛症の紫外線治療(光線療法)ってどう?2週間に1回通った体験レビュー
自分でやったセルフケア|4つを並行しました

病院に通いながら、家では自分でもできることをやっていました。正直、藁にもすがる気持ちだったと思います。
①ダーマローラー(HC902)を2日に1回
これは鍼の先生に「1日おきに使ってごらん」とすすめられて始めました。頭皮に転がして刺激を与えるものです。
私が変化を感じ始めたのは2〜3ヶ月くらいしてからでした。すぐには何も起きません。ここは正直なところです。
👉 くわしく:ダーマローラーを頭皮に使ってみた|HC902を2日に1回・2〜3ヶ月続けた正直レビュー
②頭皮用のローション(ヒト幹細胞系)
ダーマローラーで転がしたあとに、頭皮用のローションをなじませていました。ヒト幹細胞系の美容液タイプのものです。
③ビビスカル(サプリ)で内側から
外からのケアだけでなく、内側からもと思って飲み始めたのがビビスカルというサプリです。1年以上飲み続けました。
👉 くわしく:ビビスカルの効果は?1年以上飲み続けた正直レビュー【女性】
⑤そのほかに試したもの
上の4つが柱でしたが、期間中にはほかにも試したものがあります。どれも「これで治った」という話ではなく、できることを片っぱしからやっていた時期の記録として残しています。
- ヒハツ(ヒハツモドキ)を毎日とってみた口コミ|体をあたためる目的で。髪のことも書いています
- ヘアバースサプリを試した口コミ・全額返金の解約方法|髪のサプリをもう1つ試したときの記録です
④頭皮ケアスプレー(今も続けています)
Hobe Labs のホホバ&B5 頭皮ケアスプレーです。これは今も使い続けています。片手でシュッとして終わりなので、忙しくても続けられるのが私には合っていました。
正直に言うと、「どれが効いたか」は私にも分かりません。全部同時にやったし、時間も経っているからです。
でも当時の私に必要だったのは、効果の証明よりも「自分は今、何かやれている」と思えることでした。何もできずに待つだけの1年は、たぶん耐えられなかったと思います。
・ここに書いたのは私がやったことであり、効果を保証するものではありません
・頭皮に炎症や傷がある状態で刺激を与えるのは避けてください
・治療中の方は、セルフケアを始める前に主治医に相談を。医師の治療とバッティングすることもあります
・病院に行かずにセルフケアだけで済ませる、はおすすめしません
「治ってきた」と最初に思えたサイン=白い産毛

ここ、私が当時いちばん検索しまくったところです。「治る前兆ってどんなの?」って、本当に知りたかった。
最初に生えてきたのは、白くて色のない産毛でした
ある日、地肌をよく見たら――細くて、白っぽくて、頼りない産毛がうっすら生えていました。
正直、最初は「これ、毛なの?」という感じです。色もないし、細いし、光の加減で見えたり見えなかったりする。喜んでいいのか分からないレベルでした。
でも、それがちゃんと黒くなっていきました
その白い産毛が、時間をかけてだんだん太く、だんだん黒くなっていきました。最初は「白髪が生えてきた」ようにしか見えなかったものが、ちゃんと髪になっていったんです。
「白髪しか生えてこない…」とがっかりしないでください。私もそう思いましたが、あれはちゃんと生え始めているサインでした。色は後からついてきます。
生えてきた毛は、なぜかクセが強かった
もうひとつ、これは知らないと戸惑うと思うので書いておきます。新しく生えてきた毛は、やたらとクセが強かったです。
チリチリ、うねうね、あちこちに跳ねる。おかげでボリュームは出るんですが、まとまりません。ちなみにこの「新生毛のクセ」、産後の抜け毛のあとにもまったく同じことが起きました。生えかけの毛はクセが出る、というのは共通みたいです。
克服までの1年|私のタイムライン

ざっくりですが、私の1年はこんな流れでした。
| 時期 | 起きていたこと |
|---|---|
| 発症前 | なかなか引かない蕁麻疹。強いストレスが続いていた |
| 発症 | 頭頂部に地肌を発見。最初は「またか」だった |
| その直後 | 止まらず広がり、他の場所にも。全体も薄くなる。「いつもと違う」と判断してすぐ皮膚科へ |
| 最初の数ヶ月 | 拡大が続く。慣れていたはずの私が、初めて本気でつらかった時期 |
| 治療開始〜 | 2週間に1回の紫外線治療+セルフケア4つを並行 |
| 2〜3ヶ月ごろ | 変化を感じ始める。「進行が止まったかも」という手応え |
| その後 | 白い産毛が出てくる。だんだん黒く、太くなる |
| 約1年 | ほぼ回復。新生毛のクセは残るが、見た目は気にならなくなった |
こうして表にすると順調に見えますが、実際は「今日は増えた気がする」「昨日より薄い気がする」の繰り返しでした。直線的には良くなりません。良くなったり、不安になったりしながら、気づけば1年経っていた、という感じです。
隠し方は帽子が中心|つらかった場面も正直に

治るまでの1年、見た目をどうしていたかという話です。私は帽子が中心でした。
帽子は最強、でも万能ではなかった
帽子は本当に助かりました。かぶれば一発で解決するので。ただ、つらい場面もありました。
- 夏:暑い。ただただ暑い。それでも脱げないのがしんどかったです
- 帽子が脱げない場所:室内、人の家、かしこまった場所。「今ここで脱ぐの?」という場面が一番きつかった
ちなみにヘアファンデ(地肌を隠すパウダー)は、当時すごく気になっていたのですが、私は結局使いませんでした。「あのとき知っていたら選択肢になったな」と思うので、記事では正直にそう書いています。
👉 くわしく:円形脱毛症の隠し方|40代の私が実際にやった方法とラクだった工夫【女性】
私は隠さず、普通に話していました

これは人によって正解が違うと思うので、あくまで私の場合として読んでください。
私は円形脱毛症のことを、隠さず普通に話していました。
なぜ話したか
深く考えて決めたというより、隠し続けるほうがしんどかったというのが正直なところです。
帽子をかぶっている理由を毎回ごまかす。脱げない場面で緊張する。バレたらどうしようと構え続ける。秘密を守るコストのほうが、言ってしまうより高かったんです。
話してみて分かったこと
言ってみたら――みんな、思ったより普通でした。
「そうなんだ、大変だね」で終わる。それだけ。私が想像していたような、腫れ物に触るような反応も、じろじろ見られることもありませんでした。気にしていたのは私だけだったんだな、と思いました。
これは絶対に書いておきたいのですが、「話したほうがいい」とすすめる気はまったくありません。
職場の状況も、人間関係も、性格も、人それぞれです。隠すことで守れる心があるなら、隠していいです。私はたまたま、話すほうがラクなタイプだっただけの話です。
1年かけて分かった、やってよかったこと/やらなくてよかったこと

やってよかったこと
- すぐ皮膚科に行ったこと:ぶっちぎりで1位です。迷った時間がゼロだったのは、本当によかった
- ストレスの原因から距離をとったこと:これも大きかったと思っています。髪のケアより、根っこのほうです
- 続けられるケアを選んだこと:10分かかるケアは続きません。片手で30秒のものが結局いちばん続きました
- 隠さず話したこと:私の場合は、これで心がかなりラクになりました
やらなくてよかった・やめてよかったこと
- 毎日鏡でチェックすること:変化は日単位では見えません。不安が増えるだけでした
- 夜中に検索し続けること:「円形脱毛症 一生」みたいな検索をすると、必ず落ち込みます。調べる時間を寝る時間にあてたほうが、体には効きます
- 「これさえやれば」を探し続けること:特効薬みたいなものを探して情報を集めまくっていた時期がありましたが、疲れるだけでした
- 自分を責めること:「ストレスをためた私が悪い」と思っていた時期がありました。でも、限界まで我慢していたから体が悲鳴をあげたわけで、悪いのは我慢させた状況のほうです
再発は怖い?今も続けていること

正直に言うと――再発は、今も警戒しています。
というより、私はもともと中学生のころから繰り返してきた側の人間です。だから「再発するかもしれない」ではなく、「またできるだろうな」というのが前提にあります。
それでも今までと決定的に違うのは、今回のような広がり方は二度としたくないということ。ぽっかり1つならまだいい。でも多発して全体まで薄くなるのは、もう嫌だと本気で思っています。
だから今の私の目標は「二度とできないこと」ではなく、「またできても、今回みたいにはさせないこと」です。抜け毛が少し増えた気がすると「もしかして」と思うし、頭の片隅からは消えていません。
そのうえで、今も続けていることはこれです。
- 頭皮ケアスプレー(お守りのようなものです)
- ストレス源から距離をとる:これが一番大事だと思っています
- 睡眠と生活リズム:完璧は無理でも、削りすぎない
- 早めに気づく:おかしいと思ったらすぐ動く。もう我慢しないと決めました
👉 くわしく:円形脱毛症は再発する?克服した私が”再発は警戒中”で続けている予防のこと
よくある質問(Q&A)

A. 私は約1年で戻りました。ただし症状の重さも経過も人によって大きく違い、治療が長くかかる方もいます。「私は治ったから大丈夫」と一般化はできません。まず皮膚科で診てもらってください。
A. 皮膚科です。そして健康保険が使えます。私は保険診療で、思っていたよりずっと安かったです。費用を心配してためらう必要はありません。
A. 私の場合は白くて色のない産毛でした。最初は「これ毛?」という頼りなさですが、だんだん太く黒くなっていきました。白い毛でがっかりしないでください。あれは希望です。
A. 私もそうでした。新しく生えてくる毛はクセが強く出やすいようです。ボリュームは出るけどまとまらない、という状態になります。伸びれば落ち着きます。
A. それは珍しいことではないそうです。円形脱毛症は自己免疫が関わると言われていて、原因が分からないことも多いと聞きました。「ストレス=原因」と書かれすぎているせいで自分を責めてしまう人がいますが、あなたのせいではありません。
A. 私はすぐ行ってよかったと思っています。私の場合は1か所で止まらず広がったので、待っていたらもっと大変でした。髪は抜けるのは一瞬、生えるのには時間がかかります。迷っている数ヶ月がもったいないです。
A. まったく別物でした。産後は全体がまんべんなく薄くなりますが、円形脱毛症は一部だけ境界がはっきりと、つるっと抜けます。触れば分かります。→ 産後の抜け毛はいつまで?3人産んだ私のリアルな対策
A. 私は中学生のころから、ストレスがかかると繰り返してきました。そういう人は珍しくないようです。ただ「繰り返すこと」自体より、回ごとの様子が変わっていないかのほうが大事だと思っています。今までと違うと感じたら、慣れているからと放置せず受診してください。
A. 私もそうでした。1か所で止まらず複数になるのは、いわゆる多発型と呼ばれる状態です。私はこの段階で「今までとは違う」と判断して皮膚科に行きました。増えてきたなら、様子見ではなく受診をおすすめします。
A. これも私が今回いちばんつらかった部分です。円形のぽっかりだけなら髪で隠せますが、隠すための髪自体が減っていくのは本当にきつい。ただ、私はその状態からでも約1年で戻りました。全体的に薄くなった=もう戻らない、ではありません。まずは皮膚科へ。
A. どちらでもいいと思います。私は隠さず話してラクになりましたが、それは私がそういうタイプだっただけです。隠すことで守れる心があるなら、隠していいです。
まとめ|今つらい人へ

私の1年をまとめます。
- 私は中学生のころから繰り返してきた体質で、いつもは「またか」で済んでいた
- でも今回は頭頂部の1か所で止まらず、他にもできて(多発)、全体的にも薄くなった
- 慣れていたはずの私が初めて本気でつらかった。でもその「いつもと違う」が受診の決め手になった
- 前兆は、後から思えばなかなか引かない蕁麻疹だった
- 気づいてすぐ皮膚科へ。これが一番よかった判断(保険が使えます)
- 治療は紫外線治療を2週間に1回+セルフケア4つを並行
- 2〜3ヶ月で変化を感じ始めた
- 治る前兆は白くて色のない産毛。あとから黒くなる
- 約1年で、見た目は気にならないところまで戻った
- 今も再発は警戒中。ストレス源から距離をとることが一番の予防だと思っている
最後に、渦中にいる人へ。
今いちばんつらいのは、「いつ終わるのか分からない」ことだと思います。私もそうでした。毎日鏡を見て、増えた気がして、夜中に検索して、また落ち込む。あの1年は本当に長かったです。
でも、私の場合は終わりが来ました。白い産毛が生えて、黒くなって、気づいたら気にしなくなっていました。
あなたと私は違うので「絶対に治ります」とは言えません。でも、先が見えない時期に、先まで行った人の話が一つでもあると少しラクになる——私がそう思ったから、この記事を書きました。
そして、もし今まだ病院に行っていないなら。今日、予約だけでもしてみてください。私が1年かけて言えるようになったことは、結局それだけです。
※本記事は個人の体験談であり、診断・治療法をすすめるものでも、効果を保証するものでもありません。円形脱毛症の経過には大きな個人差があります。気になる症状は必ず皮膚科など医療機関にご相談ください。
